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こんな時に喧嘩(5)


「大丈夫?」

キマイラを閉じ込めたので、しばらくは安心だ。小は上の肩を支えて助けた。

「次はゴリラだ」

「僕上といく!」

「ジポラも!」

レインボーさんのことは忘れてとりあえずゴリラを助ける流れになっている。レインボーさんどんまい。

「私もっ!」

「えっ!なんでしずく行くの?」

仲良しトリオに続いてしずくもゴリラを助けに行く発言をしたので、その勢いが心配なひろなとユカ。

「アイツ(ららら)に復習したい!!」

「わかった!うちも行く。『しずくが』心配だしね」

ユカもついて行くことにした。他のメンバーはドラゴンクイヤの案でキマイラの見張りをすることになった。

パーディンが行われている牢屋部屋の手前までたどり着いたしずくたち。一瞬覗いてみると、なんと闇ゴリラとらららが社交ダンス!?!?!?!?

(ゲッ!ゴッゴリラ、ラララ)

(気のせいよね)

忍び込まれてることに気がついていないので、らららは今の出来事を気のせいだと認識した。

「う~。らららと目が合っちゃったよ~ぉ。しかもらららとゴリラが…うっうっ…ヤバイコワイキモイありえない~~~」

変な儀式を見てしまったしずくは、いろいろショックで泣きだした(笑)

「なんだかよくわかんないけど、もうしばらく様子を見た方がいいみたいだね」

ユカ正論である。

「そろそろダンスタイムは終わりよ!」

ナチが合図をした。パーディンのメインイベントを始めるため、闇ゴリラだけを残し、らららたちを206室という場所へ移動させた。

「何が始まるんだ?」

(あっ、そーいえばレインボーさん)

やっと思い出されたレインボーさん。残念。

「なんでございますか」

「あなたは最初から、私たちの仲間になる運命だったのかもしれません」

これは一体どういうことだろうか

「あなたは昔、薬の実験台になりました。それは本当のあなたを取り戻す実験でした」

「……」

「しかしそれを、あのペガサスやジンベエザメが邪魔したのです」

ナチは、「9巻 昔のコト」に登場した過去の出来事を、嘘を交えてはなし出した。本当は数年前にドリームスターの実験台にされたゴリラを、レインボーとジポラが裏で救っていたのだが…

「可哀想に。その邪魔のおかげであなたは物がある動物に見えたり、眠れなくなってしまったのです」

ある動物wwwwwwwゴリラwwwww(ゴリラは若干不眠体質。いつの間にかどっかいった設定)

「そして今あなたは、本当の自分を私たちのおかげで取り戻せたのです。もしこのまま本当の自分でいたいのなら、この契約書にサインを…」

「はい、わかりました」

この契約書は、

きっとゴリラのドリームスターを完全に売り渡すアイテムなのだろう。

「違う!ゴリラ違う!!」

囚われのレインボーは必死に声をあげる

「今の話は全部嘘だ。ナチと俺たちの立場が逆だ…本当だ。だからサインするのをやめて、みんなのところへ戻ってきてくれ」

涙を流して訴えるレインボーだが、闇ゴリラには届かない。

「信じるものか」

闇ゴリラは魔法でレインボーを痛めつけた。やば。

「オレはナチ様のところで暮らす。そう決めたんだ」

完全に洗脳されている闇ゴリラ。そこへみんなが牢屋部屋に入ってきた。

「バカッ!」

「な…にが…ナチ様の…ところだよ…」

「邪魔は喋るな」

ナチはジポラと上を強い魔法で攻撃。声を封じ込めてしまった!しかし、後ろに隠れていたクマタがユカを投げ飛ばし、ユカはボブナイト二号が魔法で出したハンマーをナチの頭に振り下ろした。これはかなりのダメージだ。もちろん気絶。

「キサマ!ナチ様に何をする!!!!」

闇ゴリラはガチおこ。本当に自分はナチの仲間だと思っているのだ。

「わっ悪者に、何しようが勝手だろ…」

「悪者はそっちだ」

ゴリラを助けようと思ってやったことなのに…いつも強気のユカだけど、思わず泣いてしまった。

「ゴリラどうしちゃったんだよ!」

「ゴリラ!」

「ゴリラはデカメガネと一緒にこの漫画に出た時から一緒だったじゃないかようわ~ん」

「ゴリラッ」

「うっ…」

「「バカ者!」」

みんなも泣いてしまう。

「そうだ!ドリームスターだ!」

泣きながらも、イルちゃんが声をあげる。そう、ドリームスターズは、ドリームスターを守るために生まれた。…絶対にゴリラのドリームスターを守らなきゃ!!!!

「うじうじするなー!今こそみんなで心を合わせるんだ!」

「そーだよユカの言う通りだ!」

ユカとしずくの言葉に、ぬいぐるみやドリームスターズたちが勇気付けられていく。

「さあ二人とも気分を入れ替えて!くらい気分だと、力でないよ!」

牢屋から上とジポラを勇気付けるレインボーさん

「うん」

「頑張らなきゃ」

すると、ナチに封じ込められた声が復活したのだ!!

「思う心があれば、魔法を解くことができるのだよ」

レインボーさんはそう言うなり、突然発光しながらバキバキ牢屋を破壊して出てきた

「やあ」

「よく出てこれたね」

今まで捕まってたのはなんだったんだろうねレインボーさん。

安心したのもつかの間。闇ゴリラが厨二…本気を出してきた。

「まだわからないようだな…1番生意気なキサマからやろうか」

闇ゴリラは変なオーラを出しながら、上とジポラに突進してきたwwww

上とジポラあぶなーーい!ってところで、ゴリラは何故か体が動けなくなってしまった。

(前へ進めない)

すると、闇ゴリラの脳裏に、仲間たちの笑顔が次々と浮かんできたのだ

(何なんだよ…今の自分が本当の自分、昔の記憶は悪い自分の記憶…ナチ様の言う通り…)

闇ゴリラは変なオーラをまとったまま混乱し始めた。

(世話がやけるなぁ!ハロウィンも、今も。また助けてやっから)

ジポラ、突然のイケメン。

そしてジポラはナチの言ってた契約書らしきものが目にはいる。ナチは倒れているので容易に手に取ることができた。「仲間実験」と書かれたその紙をジポラは引き裂く。すると、契約書は消えて無くなった

「あ~~~~~~~~~~~~~~~~」

その瞬間、闇ゴリラが叫び出した!!!

続く!

wwwwwww

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